ヒメチャマダラセセリの保全活動へのご支援の御礼
- 2021/06/23
- 17:33
ヒメチャマダラセセリを守る活動にご支援をいただき、ありがとうございました!!
日本で、現在もっとも絶滅が危惧されるヒメチャマダラセセリについて、3月下旬から5月14日まで、下記のように、クラウドファンディングを行いました。
おかげさまで、270名を超える方々からご支援を賜り、目標を達成することができました。
多くの皆様からのご支援に、厚く御礼を申し上げます。
ヒメチャマダラセセリは、例年なら5月の連休過ぎに現れるため、それに合わせてクラウドファンディングの期間も5月14日までとしていました。ところが、今年は季節の進み方が非常に早く、4月24日に現地の協力者から、すでにヒメチャマダラセセリの成虫が確認されたという情報がもたらされました。驚きましたが、対策の時期を逸しないよう、4月26日には現地入りして取り組みを開始しました。
そもそも、今年の成虫がどれぐらい発生するだろうかとの不安が大きかったのですが、昨年緊急的に実施した袋がけ(幼虫が外敵に食べられないよう網をかぶせること)の成果もあり、無事に成虫の姿が見られました。その一部を捕獲して、1,000個以上の卵を産ませることができ、卵から幼虫が孵化するのを待ちながら、500個体以上の幼虫を現地の食草に戻して袋がけを行いました。
東京からのプロジェクトメンバーは、4月26日から6月9日まで長期で滞在し、北海道各地のメンバーも随時加わって、万全の態勢で取り組みを進めることができました。
今までのところ、想定以上の成果が得られ、対策は順調に進んでいます。これからも現地には毎月通い、袋がけした幼虫の成育状況を調査しながら、細かな対策を続けます。
そして、来春には多くの成虫が発生することを心待ちにしたいと思います。
このたびは、ご協力を本当にありがとうございました。引き続き、ご協力・ご支援のほどを、よろしくお願い申し上げます。
今年も姿を見せてくれたヒメチャマダラセセリ(2021年4月28日)
幼虫を放した食草の枝に袋掛けをした様子(2021年6月9日)