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北海道はまだ寒い

ごま@札幌です。

もうギフチョウの知らせが聞かれる昨今ですが..........。
札幌の春はまだ先です。
北海道では、ヒメギフチョウの発生も4月中旬ころでしょうか。

この時期の楽しみは、ゼフの卵探しです。
ミズナラの冬芽をチェックすると、ジョウザンミドリシジミの卵がよく見つかります。


<ジョウザンミドリシジミ卵>

e-ジョウザンミドリシジミ産卵位置-2020-03-16jg-TG561243

e-z1-soso-o3-16-TG561243.jpge-z2-2020-03-16-TG561238.jpge-z3-2020-03-16-TG561234.jpge-z4-2020-03-16-TG561228.jpg

手の届くくらいの高さの冬芽についているので見つけやすいです。卵の直径は0.9mmほどです。


<アイノミドリシジミ卵>

先日、アイノミドリシジミの卵を見つけました。アイノミドリシジミは、樹冠の高い枝の冬芽に産卵するので、通常は木に登らないと見つかりません。ところが、今回は高さ2mほどの小さなミズナラの天辺付近で見つかりました。数十年振りです(^_^;)

e-アイノミドリシジミ産卵位置-2020-03-21jg-P1420022

f-アイノミドリシジミ卵1_1mm-2020-03-21jg-TG510024

アイノミドリシジミの卵は、ほかのゼフよりも大きめ(直径1.1mmほど)でよく目立ちます。


カシワの林では、ハヤシミドリシジミとウラジロミドリが見つかります。


<ハヤシミドリシジミ卵>

f-ハヤシミドリシジミ-Z1産卵位置a-2020-03-18zb-TG581317

f-ハヤシミドリシジミ-Z1卵0_9mm-2020-03-18zb-Tg581299

両者は、よく似ていますが、ハヤシミドリシジミの卵は、ウラジロミドリシジミよりも少し大きめです(直径が約0.9mm)。


<ウラジロミドリシジミ卵>

ウラジロミドリシジミの卵は、複数並んでいることが多く、直径が若干小さ目です(約0.8mm)。

f-Z2産卵位置-2020-03-18zb-Tg581321

f-Z2-2020-03-18zb-Tg581323.jpg


<オナガシジミ卵>

オナガシジミは、オニグルミに産卵するので、同定に困ることはありません。

f-オナガシジミ産卵位置-2020-03-21jg-P1420003

f-オナガシジミ卵0_75mm-2020-03-21jg-P1420009



もう少し経つと、孵化が始まります。
卵の段階では、形態が類似しているので種名が確実とは言えませんが、2齢~3齢幼虫になるとはっきり違いが現れます。
孵化すると、毎日の世話や餌の確保が大変ですが、毎日の変化に一喜一憂するのも楽しいことです。
イモムシくんたちが、大きくなったら、また紹介させていたきます。














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日本チョウ類保全協会の公式BLOGです。環境の影響を受けやすいチョウの観察・保全を通じて、自然の大切さを発信しています。

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