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ツシマウラボシシジミの交配誘導

ごま@ツシマウラボシシジミ保全担当です。

当協会では、ツシマウラボシシジミの保全に2013年より取り組んでおり、現在では、行政や昆虫館など多くの主体が保全に取り組むようになりました。当協会では、このチョウの調査や保全活動などを引き続き行っており、昆虫館で行われている飼育繁殖活動への協力も行っています。

今回は、足立区生物園で行われたツシマウラボシシジミの生息域外飼育の第1ラウンドについて、お手伝いした内容をご紹介します。
作業風景-2018-04-16-M1m25214
交配作業風景(休園日の足立区生物園大温室)

今年は、幼虫の越冬が順調に進んだため、♂・♀とも多くの個体が羽化しました。
4月の中旬から、交配作業(誘導)を開始し、連休の前までに19ペアができました。

今回は、交配作業も順調に進んだため、連休中に足立区生物園が大温室内(交配作業場所だった)に成虫を放しました。多くの方に写真撮影していただけたと思います。

さて、交配誘導は、♂の活性が上がるのを待つのが第1歩です。
活性の高まった♂を♀に近づけると、♀の周りでホバリングします(枝にとまっているのが♀)。

♂の翅表はブルー。実は、♀がとまっている枝は手に持っています。♂は健気にも、ひたすらホバリングを続けますが、♀がその気にならない限り無視されたままです。その間、♀の腹部は後翅の間に隠れていて見えません。

暫くすると、♀は腹部を下に曲げ、翅の間から腹部が見えるようになります。これが、もう一息のサイン。上手くいくと交尾まで到達します。
ツシマウラボシシジミ♂♀-2018-04-16-M1m25138

ツシマウラボシシジミ♂♀-2018-04-16-M1m25141

実際には、思うようにならないことの方が多いです。
ペアになってくれると、ほっとします(^_^;)
ツシマウラボシシジミ交尾-2018-04-16足立区生物園-M1m25185

現在は採卵中。
連休明けから、幼虫の世話が始まります。

※ この保全活動のボランティアを募集しています。興味のある方、当協会へ電話・メールなどでご連絡ください。








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Author:JBCS
日本チョウ類保全協会の公式BLOGです。環境の影響を受けやすいチョウの観察・保全を通じて、自然の大切さを発信しています。

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